京都から東京に戻って、もう2週間になった。日本では、京都が私にとって故郷と言えるだろう。思い出がいっぱいだけではなく、私の青春そのものだろう。大学受験時代の少年少女たちが無邪気な顔で新しい世界に飛び込んで、その希望の満ちる日々を思い出して、心も和やかになる。今の時代はどうなってるか?変わるのは時代ではなく、私たちだろう。希望がどこかに私たちを待っている。しかし希望を見つかって追いかける勇気が弱くなる。確かに日本ではのんびり過ぎる。社会人が働きすぎる一方で、若者たちが人生をぶらぶらする。忙しくても暇でも何のために生きているかを見失っている。
旅に出てから、心の故郷からだんだん離れていく。
いつか振り返られるか?いつか戻れるか?人々はそんな思いを抱きながら世の中で彷徨っている。それは永遠の郷愁だろう。私の京都。
京都タワー
夕焼けの空
稲荷神社
どしゃ降りの雨に
一人が歩いている
寂しい小路よ覚えているか
二千年の年明けに
一度訪れた
なごり雪
曇りを破り 天が開き
隠れた日が
神様のまなざし
通り過ぎるそよ風が
神様の嘆き
続き